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『旅する、千年、六古窯 -火と人、土と人、水と人が出会った風景-』展   瀬戸・常滑 開催

2019.08.02

古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの産地(越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称である「日本六古窯(にほんろっこよう)」。2017年春に日本遺産に認定されたのを契機に、各産地で長きに渡り育まれた技術・文化を見つめ直し、産地を超えた連携のもと六古窯の魅力を掘り下げ続けています。2018年春から、"やきもの”を通して、人間としての根源的な営み、人と自然との関わり、ものづくりの根源を再考する取り組み“旅する、千年、六古窯”と題した活動をスタートしました。その活動の一環として、2019年8月3日(土)から9月29日(日)にかけ、特別展「旅する、千年、六古窯 -火と人、土と人、水と人が出会った風景-」を瀬戸市・常滑市にて開催いたします。
今回の展示では、会場となる瀬戸・常滑を主に、六古窯の誕生から近代にかけて6つの窯業地がどのような歴史を歩んできたのかを、代表的な作品とともに概観するものです。加えて、周辺の窯業地に大きな影響を与えた瀬戸窯、常滑窯の技術伝播の様相も明らかにしていきます。また、この会期中に合わせ、スペシャルイベントを開催し、やきものにご興味のあるさまざまな方々と交流をはかる機会を創出します。また、日本六古窯を普及するためのツールとして製作したタブロイド「旅する、千年、六古窯 後編(六古窯 を見る/巡る号)」をご来場の皆様に配布し、六古窯の理解を深めていただきます。

【展覧会開催 概要】 
◯瀬戸会場
瀬戸市制施行90周年記念 日本遺産認定記念 瀬戸市美術館特別展
日本六古窯を辿る
日本六古窯それぞれの歩み
会期:2019年8月3日(土)~9月29日(日)
休館日:8月13日(火)・9月10日(火)
会場:瀬戸市美術館1階 常設展示室・企画展示室1
展示:瀬戸窯・常滑窯・越前窯・信楽窯・丹波窯・備前窯の中世から近代にかけての作品約50点
入館料:大人:500円(400円:20名以上の団体)、高大生:300円(240円:20名以上の団体)
※中学生以下、妊婦、65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は無料
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)、初日は11:00開館
概要:六古窯と提唱される6つの窯業地、瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前は、平成29年に日本遺産に認定されました。しかし、これらの窯業地を育んだ歴史的背景はそれぞれ異なり、一括りにされるべきものではありません。本展では、各窯業地の誕生から近代に至るまで、その展開を代表的な作品とともに概観します。

◯常滑会場
とこなめ陶の森 陶芸研究所企画展
「日本六古窯を辿る 常滑窯と諸窯の関係」
会期:2019年8月3日(土)~9月23日(月・祝)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
会場:とこなめ陶の森 陶芸研究所 
展示:六古窯と中・近世諸窯(渥美窯・中津川窯・染屋焼)と現代作家作品(常滑焼及び染屋焼)約40点
概要:常滑窯はひもづくりによる壺・甕類の生産体制を確立させ、多くのやきものが全国に流通しました。その
技術は瀬戸を除いて六古窯や周辺の諸窯にも伝播していたことが明らかとなっています。本展覧会では、
中・近世に伝わった常滑の技術の観点から、六古窯の魅力を伝えます。
入館料:無料
会館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)

【ワークショップ開催】
「六古窯の土にふれあう」
会期:2019年9月1日(日) 14:30~16:30 (交流会は17:00~18:30)
会場:INAX ライブ ミュージアム (愛知県常滑市奥栄町1-130)
参加費:無料(どなたでも参加できます。)※交流会のみ有料500円(ドリンク1杯含む)
予 約:不要
ナビゲーターとなる陶芸家:水野雄介(瀬戸)、鯉江明(常滑)、木村肇(備前)、今西公彦(丹波)、谷穹(信楽)、土本訓寛(越前)
司会進行:高橋孝治(六古窯日本遺産活用協議会クリエイティブ・ディレクター)
概要:六古窯各産地を代表する若手のつくり手をナビゲーターとして各産地の土を持ち寄り、使い手や、やきものに携わる人が土にふれあう会をつくります。6名のつくり手によるデモンストレーションや、参加者が土に触れることができるほか、会場であるINAXライブミュージアム内にあるレストランでの交流会も実施します。
主催 六古窯日本遺産活用協議会
助成 平成31年度文化芸術振興費補助金(日本遺産魅力発信推進事業)

【特別連携事業】
日本六古窯を紹介する展示会が瀬戸・常滑で同時開催されることを記念し、愛知県陶磁美術館において特別展示とトークセッションが行われます。
◯特別展示 
「六古窯のはじまりと六古窯以外の中世窯」
内容:六古窯をはじめとする中世日本の代表的なやきもの産地を比較して紹介します。
会期:2019年8月3日(土)~9月29日(日)
会場:愛知県陶磁美術館 本館2階第3展示室
入館料:一般400円(320円)、高校・大学生300円(240円)、中学生以下無料( )内は20人以内の団体料金
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日 8月12日(月)、9月16日(月)、23日(月)は開館、13日(火)、17日(火)、24日(火)は休館

◯トークセッション
内容:城戸真亜子(洋画家・タレント)さんによるやきものについてのご講演と、
六古窯の若手作家たちとの語らいです。
日時:2019年8月31日(土)13:00〜16:00
会場:愛知県陶磁美術館 本館地下1階講堂
参加:定員200名、事前申込不要、参加無料
主催:愛知県陶磁美術館
共催:瀬戸市、常滑市
協力:六古窯日本遺産活用協議会
《当日のスケジュール》
13:00 開会挨拶(伊藤嘉章愛知県陶磁美術館総長)・瀬戸市長挨拶・常滑市長挨拶
13:10~14:10基調講演「やきものと私 ~芸術を遊ぶ~」 城戸真亜子氏(洋画家・タレント)
14:20 愛知県知事挨拶
14:25~16:00 日本六古窯若手作家によるトークセッション
木村 肇氏(備前)
今西公彦氏(丹波)
谷  穹氏(信楽)
水野雄介氏(瀬戸)
鯉江 明氏(常滑)
土本訓寛氏(越前)
佐藤一信氏(愛知県陶磁美術館学芸課長)
高橋孝治(六古窯日本遺産活用協議会クリエイティブ・ディレクター)

◯オプションイベント
「若手作家6人による作品ギャラリートーク」
展示作品を鑑賞しながら、トークセッション参加の6作家が、自身の創作活動などについて語ります。
日時:2019年8月31日(土) 11:00~11:50
会場:地下1階講堂前  
司会:高橋孝治
※参加無料・事前申込不要。午前11時までに本館地下1階講堂前へお集まりください。

【「旅する 、千年 、六古窯」について】  https://sixancientkilns.jp/about/  
日本人とやきものの関わりは縄文時代にさかのぼり、 食糧の保存や調理などの生活用具や祭祀用具など、人間の営みに 必要不可欠なものとして、文明を築き、 分野を超えて、さまざまな文化に関わってきました。 「日本六古窯(にほんろっこよう)」 は 、 古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの産地 (越前・瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前)の総称です 。1948年頃 、古陶磁研究家・小山冨士夫氏によって命名され、 2017年春、日本遺産に認定されました。 それを機に6つの産地からなる6市町では 、六古窯日本遺産活用協議会を発足。 千年にわたり、各産地にて育まれてきた技術・ 文化を見つめ直し、また俯瞰した視点で、あらためて、六古窯の魅力を 掘り下げています。 2018年春より始動した「旅する、千年 、六古窯」は 、 “やきもの”を通して、人間の根源的な営み、人と自然との関わ り、ものづくりの根源を再考する取り組みです。千年という時をかけて育まれてきた、6つの産地にある「火と人 、 土と人、水と人が出会った風景」を通して、千年先の未来を思い描いていきます。

主催:六古窯日本遺産活用協議会
福井県越前町、愛知県瀬戸市、愛知県常滑市、滋賀県甲賀市、兵庫県丹波篠山市、岡山県備前市
六古窯日本遺産活用協議会クリエイティブ・ディレクター:高橋孝治
旅する、千年、六古窯 クリエイティブチーム: アートディレクター/原田祐馬[UMA/design farm]
エディトリアルディレクター/多田智美[MUESUM]
Webディレクター/綿村健[FROTSQUARNEL CO.LTD.]
公式カメラマン/加藤晋平

【日本遺産(Japan Heritage)について】
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様 々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。

【問い合わせ先】
◯展示/関連イベントについて
常滑市環境経済部商工観光課 
〒479-8610 愛知県常滑市新開町4-1
TEL/0569-47-6116 FAX/0569-35-3939 
E-mail/kankou@city.tokoname.lg.jp

◯特別連携事業について
愛知県陶磁美術館 学芸課
〒489-0965愛知県瀬戸市南山口町234 
TEL 0561-84-7474 FAX 0561-84-4932