六古窯共創ネットワーク構築事業のキックオフイベントとして、「手仕事の文化が結ぶ、地域と未来 〜健やかな文化経済圏のあり方を探る〜」と題して、永田宙郷氏をお招きし、基調講演およびパネルディスカッションをオンラインで開催いたしました。
六古窯に関わる六産地の関係者だけでなく、地域の文化資源の活用にご興味のある国内外のさまざまな業種の方約70名がご参加されました。
<基調講演>
永田氏の基調講演では、現在の社会の状況を踏まえた上で、地域産業の過去、未来について講演いただきました。
講演の主な内容
- 現在の社会状況(どのような変化が起こっているのか?)
- 地域産業の過去(なぜ地域産業が衰退したのか?)
- 未来(これからの産業の作り方)
これからの産業の作り方については、”DX = Domain Translation”というキーワードを挙げ、事例を踏まえながらお話しいただきました。あくまで主語を「伝統工芸」や「六古窯」におきながら、他業種とのかけ算を考えていく、という考え方はこれから共創の場を作っていく上でも重要なヒントとなりそうです。
<パネルディスカッション>
パネルディスカッションでは、永田氏に加え、トランクデザイン株式会社の堀内康広氏、ミテモ株式会社澤田哲也氏をお招きし、参加者の質問を基にこれまでの経験や事例を参照しながら、お話しいただきました。
主な質問事項
- 地域外の方にどのように足を運んでいただくか?
- 産地の価値を伝える上で、窯元と編集者(セレクトショップや問屋、デザイナーなど)との適切な関係性は?
- 六古窯として何を大切にして進んでいくべきか
イベント中は、参加者同士のグループディスカッションを実施し、他の地域や他業種の方の視点や考え方に触れる時間が設けられました。参加者の方からは「未来に向けての問いの立て方にワクワクして希望を感じた」、「六古窯を枠とすることで同志的な方々との関わりしろがあると気づかされた」といったご感想もいただき、地域や業種を超えた共創、連携を進めていく一歩目として実感が持てるキックオフイベントとなりました。
イベントの内容はアーカイブにて配信中です。視聴をご希望の方は以下のリンクからお申し込みください。